エノコログサは、穂がふさふさして犬のしっぽみたいなので、もともと「犬ころ草」になるはずでしたが、なぜか訛が加わって「犬ころ」が「えのころ」に変化してそのまま定着したから「エノコロ草」になったようなのであります。
どうしてわざわざ訛ったのか、なぜ関西弁でなくて東北弁?ぽく訛ったのか?そこらへんはよく分からないのですが、こうした訛が名前に加わってしまった例はエゴノキ。これは実を口に入れるとえぐいのが語源だったのが「えぐ」が「えご」に訛ったそうな。またマンサクは春になるとまず咲く花の木が語源だけど「まず」が「まん」になってしまったらしい。
そんなかわいらしいエノコログサは、日本中どこでも見られる超ありふれたイネ科の植物なんです。そうなった理由は、きっと種の丈夫さにあるのではないでしょうか。ある研究によると25年経過したエノコロ草の種の発芽率は8割に迫る好成績だったそうです。
私の家のご近所さんが家を建て替えるために、古い家を取り壊してしばらく空地になりました。そこに真っ先n生えてきたのはエノコログサの集団だったのです。ずっと地面の下で眠っていたエノコログサの種が上にあった家が無くなって芽を一斉に出したのですね。なんともたくましい生命力です。
それが粟の原種だったなんて、知りませんでしたぁ!
粟を食べる習慣は日本ではもう日常的ではないけれど、昔は粟を食べて生き延びた時代がありましたからね。その粟の原種のエノコログサの種も、小さいけど収穫して殻をとって火を加えたら食べられるわけです。
乗っていた船が沈んで、命からがら辿り着いた島にエノコロ草が生えていたら・・・
さっそく食いましょう!
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