ヒメジョオン

ヒメジョオンは漢字では姫女菀と書きます。 江戸時代のころに北アメリカから日本に持ち込まれ、その後日本中に雑草化して広がってしまったと言われています。空地などに茂っている様子から、「びんぼうぐさ」などとも異名もあるようですが、元々はヤナギバヒメギク(柳葉姫菊)という名前で観賞用に育てられていました。 

近い種類にハルジオンという植物があり、一見して見分け難いですが、ヒメジョオンは根本に葉の集まりが無くてハルジオンよりすっきりしていて見えます。茎を切ってみるとハルジオンが中空なのに対してヒメジョオンは茎の中が詰まっているので見分けられます。 ヒメジョオンはひとつの花に5万個ぐらい小さな種子を作り、しかも種子の寿命がとても長くてて35年間も種で生存するそうです。地上に落ちてから長く発芽するチャンスを待つことができるため、繁殖力がとても強い植物です。 

 桂坂では空地や緑道の植え込み、学校の校内に5月頃から夏にかけてどこでも見られる野草のひとつで群生して生えているのをよく見かけます。 

なーんだ、雑草じゃないか!と思いたくなる植物ナンバーワンかもしれませんが、それでもよーく見て探してみると、ふつうの白色の花びらを持ったヒメジョオンの他に、淡い紫色の花びらを持つヒメジョオンにも会うことができます。

京都市桂坂 植物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた植物を紹介します。

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