この木はアカメガシワって言うのかぁ。最近になって初めてこの植物の名前を知ることができました。
道路の脇の空地に気づかないうちに勝手に芽をのぞかせ、伸びた芽から両手Yの字に広げたように枝を出し、さらにその枝からまたYの字枝が広がる式の育ち方が、なんともエキゾチックというか、日本で馴染み深い杉やケヤキの枝ぶりとは似ても似つかない独特でヘンな形の木。実は最近まで私はこの木を邪魔なヤツだなぁと思っていました。
ある日「樹木に詳しい」さんが、この木の枝の先にある若葉、この赤い葉、これを一枚取ってノートに挟みゴシゴシやると、どうだ!葉っぱの形がノートに生き写しになるだろう、しかも赤く。こうやって見せてくれました。
それを見て、木の名前聞いて、初めてこの植物がタダモノではないことを知りました。その名もアカメガシワ。
暖かい地方では柏餅の柏の葉の代替品としてこのアカメガシワの葉が珍重されるらしいです。だから食べることもできるし、上述のようにお薬にもなる。染料もとれるなどなかなかいいヤツなのですが、いかんせん枝が広がって邪魔だし、綺麗な花をつけるわけでもない。多くの住民の方々は「こんな邪魔な木、なんでこんな生えるんやろ!」とグチりながら抜いたり切ったりしてしまいがちなのです。
どうしてアカメガシワがこんなに蔓延り易いのか。
ひとつは実を鳥たちが食べて種をいろんなところに糞に混ぜてばら撒くから。これはよくあるパターンです。
もうひとつの能力は、上述のように種は熱で発芽し易くなるから。
糞に混ざって地上に落ちたところが日照りの暑い大地なら、真っ先に芽を出して育ってやろう!という気に満ちているんです。
森林に落ちた種も、最近滅多に起きないし起きて欲しくないけど、山火事が発生したらその焼け跡に熱を受けて真っ先に発芽して育ってしまう。そういう図太い生存戦略も持ち合わせているのです。
山火事を待っているなんて、人間には理解できないからケシカランやつめ!と思いたくなるけど、植物ってけっこう山火事とか洪水が起きるのを楽しみに待っている「不届き者」な種類が、実は多いのです。
そういう植物のつぶやきに耳をやると・・・
「昔はよくメチャメチャになることがあったから住みやすかったなぁ、それが最近じゃさぁ、山火事も洪水も滅多に起きないように人間がいろいろ工夫しちゃって、まったく住みにくくなったよなぁ」なんて声が聞こえて来そうです。
そういう植物のために、人工的に野焼きをして育ちやすい環境を作ったり、草刈したり、人間が住みやすく改造した土地には、人の手で野生植物が育ちやすいように手入れしてあげることも必要です。そういう手入れした近自然な場所がビオトープと呼ばれる場所です。
しかしアカメガシワは生命力が強いために、ビオトープを作って守ってあげなくても人間環境にどんどん進出しているたくましい植物なんですね。
アカメガシワの赤い新芽を使って、押し葉スタンプができます。
その方法を動画にしました↓↓↓
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