クズ

ブラックバス、ブルーギル、ウシガエル、オオキンケイギク、これらの生き物(生き物には動物と植物が含まれます)たちは特定外来生物に指定された、悪名高き「外来種」です。上述した4種は毒があるわけではなく、食べられるから人間に直接被害がある動植物ではありませんが、これらは繁殖する勢いがとても強くて、他の特に日本在来の生き物が育たないような環境になってしまうために、法律でそれらを育ててはいけないことになっています。もし庭などで育てたらスゴイ!!金額の罰金が待っています。

ところで、クズは上述の生き物の逆バージョンなのです。

クズは列記とした日本の在来種。それなのに、日本から海外に渡って外国の土地で猛繁殖を繰り広げ、特に外国で大きな環境被害をもたらしている悪名高き植物になってしまっているのです。

クズはマメ科の植物で多年草です。マメ科の植物には根っこにこぶができて、そのこぶに土中の有益な菌を集めて養殖する「栄養工場」のようなものを持っています。だから痩せた土地でも栄養工場のおかげですくすくと育ち、持ち前の急成長力でどんどん大きく増え、しかも根っこは何年も生き続けて、次の年にもそこから芽を出し、しかも種でも増えるというマルチチャンネルな増殖手段を備えているのです。

外国ではクズ到来の初期の頃は荒地に緑が蘇って喜んだそうですが、しだいにクズだらけの土地になり、クズの他には何も育たない「緑の砂漠」と揶揄されてしまうようになりました。

このリンク先サイトにそういうお話が詳しく書いてありますから、ご興味ある方はお読みください。
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(アメリカで侵略被害続出!日本産「葛」のモンスター級の繁殖力が凄すぎる! へのリンク)

しかしクズという植物は、ご存じのように葛餅や葛根湯として日常使われている他に、葉っぱは家畜の餌として栄養価が高く、天然繊維もとれる有用な植物なのです。
ブラックバスも釣ってしばらくいけすに入れて泥の臭みを抜いたら美味しく食べられるように、クズも手間をかければ食べたり着たりできから、ほんとうはそれをもっとやったら厄介者の生き物とも共に暮らしていけるのに・・・

クズのことを考えるとそう思うのですが、実際にクズが生い茂る空地に行って、その前の道路にまでクズの蔓が伸びて来ているのを見ると、これは少し刈って天ぷらにして食べても焼け石に水だなぁ、と思ってしまいます。

最近クズを利用してバイオエタノールを作る技術が開発されたそうなので、それが普及したらいいのにねぇ。

京都市桂坂 植物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた植物を紹介します。

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